高樹レイ 福岡ブルーノート公演&ツアー

2004年3月16日(水)~29日(月)

フォント
前置き

2004年3月16日(火)
☆都城前日入り

2004年3月17日(水)
<宮崎県都城市 霧の蔵ホール>
「1日め」
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)

2004年3月18日(木)
<宮崎県都城市 霧の蔵ホール>
「2日め」
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)

2004年3月19日(金)
<福岡ブルーノート>
「1日め」
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)

2004年3月20日(土)
<福岡ブルーノート>
「2日め」
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)

2004年3月21日(日)
<山口県徳山市 キーストン・クラブ>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b)
※初共演:高橋敏(ds)

2004年3月22日(月)
<島根県益田市 マルフク>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b)

2004年3月23日(火)
<広島県福山市 ロフト>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b)

2004年3月24日(水)
<広島県佐伯郡 ラ・カスエラ>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b)

2004年3月25日(木)
<広島県広島市 SOHO>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b)

2004年3月26日(金)
<岡山県倉敷市 Cookie Jar>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 小車洋行(b)

2004年3月27日(土)
<岡山県岡山市 バード>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 小車洋行(b)

2004年3月28日(日)
<兵庫県西宮市 コーナー・ポケット>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 小車洋行(b)

2004年3月29日(月)
☆帰郷




前置き

 ヴォーカルの高樹レイさんですが、私は彼女のデビューライブをやっていて、その時以来の付き合いです。このツアーの時点では8年半ぐらいになるでしょうか。よく一緒にライブをやりましたが、私が2001年7月に入院のため活動停止し、それから2003年7月に私が九州へ帰るまでは連絡をとっていませんでした。これはレイさんだけではなく、ほぼすべてのミュージシャンです。

 2003年7月中旬に私が九州へ戻って、8月に埼玉の病院へ検査入院をしに行った時、レイさんが面会に来てくれて久しぶりに再会しました。退院した日に高田馬場のイントロにセッションをしに行った時にもレイさんは来てくれました。そしてこれが一応東京の人たちと最後のセッションになるはずでした。

 ところが後日、レイさんから「九州ツアーをやりたい」と連絡がありました。私は丸2年間ピアノを弾いていませんでしたが、お誘いがありました。しかし九州でライブをやるといっても私は九州のライブハウスを全く知りません。ただ福岡ブルーノートだけは東京にいた時から知っていました。ブルーノート東京の姉妹店が福岡に出来た、というのがジャズ雑誌に載っていたからです。しかし福岡ブルーノートに出演している人たちはかなりメジャーな人たちばかりです。レイさんは九州に来た事はありません。ただリーダーアルバムは2枚出ています。福岡ブルーノートがどういう条件で出演出来るのか私は知りませんが、ひょっとしたら出演できるかもしれない、と思い、レイさんにも伝えました。レイさんも「出演出来たらいいねぇ。知り合い関係を当たってみます。」という事になりました。

 そしてしばらくして、レイさんから「出演の可能性が高い」と連絡が。その後、正式決定。 それも金と土の2日間。出演出来ても月曜の1日ぐらいかと思っていたら、金土の2日間とは。メンバーですが、ピアノは私。ベースはレイさんがよく一緒にやっている、日本が誇る名ベーシスト、池田芳夫氏。ドラムは、かつて東京で大活躍していて、今は実家がある宮崎県都城市へ戻って店をやっている古地克成氏。私も東京にいた頃、この2人とは共演していました。

 で、福岡まで来るのですから2日間だけではもったいない。ついでにツアーが出来ないか?という事で、ベースの池田さんや他の知り合いに店を紹介してもらったり、インターネットで探したり、古地くんにお願いしたりしてして、気づいたら12日間連続ライブという事になりました。


2004年3月16日(火)
☆都城前日入り

 ライブツアーは翌日の17日からですが、北九州在住のアマチュアでドラムの定行さんの仕事の出張のついでに、前日から都城へ行く事になりました。・・・いや、都城へ行くために無理矢理出張を作ったという話も(^^)

 都城にはドラムの古地くんの店「OLD EARTH」があります。店の由来は、古(OLD)、地(EARTH)です。

 私は初めてでした。なかなか良い店です。ピアノもベースもドラムもあります。店には猫が2匹いました。店の2階が住まいで、猫は1階と2階を行き来しているようです。1匹は人は平気でしたが、もう1匹は全くダメでした。

 少し飲んで早速セッションです。ところがなぜか古地くんがドラムではなくベースで参加(^^)。どうも都城にはアマチュアのミュージシャンでさえあまりいないらしく、マスター自身がベースを弾けたほうがセッションになるそうで。彼はベースを練習しているらしい。そのため結構上手い(^^)

 セッションが終わって、どこかへ食べに行こうという事になり、歩いて出かけました。古地くんを見ると・・・ん?道を歩いてるのに何かが入ったグラスを持っている。で、聞いてみた。

  「それ、なに?」
  「ウィスキー。」

自分の店からグラスにウィスキーを並々とついで、夜道を歩きながら飲んでいる店のマスターは初めてです(^_^)。相変わらずやる事が古地ってるねぇ。最高(^^)

 食べるところといっても、都城の深夜は開いている店がありません(^^)。入ったのはクラブ。そこしか店がないのだそうな。私は翌日のために飲まずで、店の人がいろいろ食事を出してくれたので、それを頂きました。これでこの日は解散です。ホテルまでは歩いて行けました。


2004年3月17日(水)
<宮崎県都城市 霧の蔵ホール>
「1日め」
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)

 この日も都城に泊まりでしたが前日とは違うホテルだったので、朝10時にホテルをチェックアウト。定行さんは早朝から出張先へ出かけました。レイさんと池田さんが宮崎空港に着くのは14時頃で、時間がかなり余ってしまいました。前日に古地くんから「明日の朝、店に来てください。良かったら2階で寝ててもいいっすよ。」と言われていたので、そうする事にしました。店は朝9時から別の人がやっているようで、店に着いてコーヒーを飲んでから2階へ上がりました。で、その2階はというと・・・「猫の家」だった(^^)。そもそも古い木造の2階建ての一軒家で、店も「OLD HOUSE」にしたほうがいいぐらいなのに(^^)、2階は全ての部屋を猫に荒らされており、猫のおしっこが掛けられていない布団は1つもない(^^)。古地くんは完全に猫に飼われています(^^)。その猫ぶとんを借りて昼過ぎまで寝る事にしました。

 14時過ぎ、レイさんから電話がありました。「空港を出ましたぁ。定行さんの車で~す。」・・・なに?定行さんが一緒?仕事に行ったんじゃないの?・・・サダボスの行動もほんとよーわからん(^^)。私は2階の猫屋敷から下の店へ移動してレイさんたちを待ちます。

 14時40分頃、レイさんとベースの池田さんと定行さんが店に到着しました。コーヒーを飲んでから、みんなで霧の蔵ホールへ移動です。車は古地くんが親戚から借りたという大きな車でしたが、その車の凄い事。車高は低いわ、音はデカいわ・・・翌々日にその車で都城から福岡まで高速で移動するのですが、みんな我慢出来るのかが不安です(^^)

 霧の蔵ホールに到着。ここは素晴らしいホールで、音響的にもとても良いです。大きな蔵があって、その手前がステージ。客席から見ても素晴らしいです。

 リハ。今回一番大変なのはドラムの古地くんです。レイさんと池田さんは東京で何度かリハをやっていたようで、私はというとレイさんと昔よくやっていた曲が何曲かあり、前年の12月にも一度一緒にライブをやっています。でも古地くんだけは何もなかったので、この日は全曲通して念入りにリハをやりました。

 リハが終わってホテルへ行きチェックイン。その後すぐ1階の店で、池田さん、レイさん、私で食事。その後は休憩する時間もなく、部屋でステージ衣装に着替えてホテルのロビーで待ち合わせ。そして再び霧の蔵ホールへ向かいました。

 ライブ。初日にしてはいい出来だったと思います。お客さんもかなり入りました。定行さんもいましたが、翌日の仕事のため、終わるとすぐ北九州へ帰りました。

 ライブが終わって、みんなで古地くんの店「OLD EARTH」へ行きました。とりあえずビールで乾杯して、その後レイさんと池田さんはワインでした。池田さんはワインが好きなようです。昔は相当飲んでたようですが、もうそんなには飲まない、と言っていました。途中で古地くんが色々つまみ等を買ってきてくれました。

 飲んでいると、私にお客さんから「もう一度ぜひ演奏を聴きたい」と言われてしまいました。打ち上げでは多少なりとも酔っぱらっているのであまり演奏したくないんですけどね。それに私はピアノソロがあまり好きではない。しかしベースは池田さんしかいない。ん?一応古地くんもいるが(^^)。こんな時に池田さんに弾いてもらうのもなあ。でも一応お願いしてみました。そしたら「やろう」という事に。結局レイさんも歌いました。その後は地元のアマチュアのミュージシャンたちの歌や演奏がありました。楽しい一時です。

 そして打ち上げが終わりホテルへ行き、解散しました。

霧の蔵ホール。素敵な入口ですね。

私(p) 高樹レイ(vo) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)

私(p) 高樹レイ(vo)

池田芳夫(b) 高樹レイ(vo)

古地克成(ds)

お客さんもかなり入りました。


2004年3月18日(木)
<宮崎県都城市 霧の蔵ホール>
「2日め」
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)

 この日はチェックアウトがなく、リハも前日のようにはやらなくても大丈夫なので、少しは楽です。夕方まで自由行動です。

 リハの直前、古地くんがホテルまで迎えに来てくれて、みんなで一緒に霧の蔵ホールへ。そしてリハ。

 終わって、ホテルへ一旦戻って少し休憩。ステージ衣装に着替えてロビーに集合。そして再び霧の蔵ホールへ。

 ライブ。やはり前日よりも慣れた分、良かったと思います。お客さんも前日より多かったです。

 終わって、前日と同様、また古地くんの店「OLD EARTH」で打ち上げです。この日は古地くんが手料理を作ってくれました。名付けて、
  「古地汁」
これは美味かったです。みそとキムチが入っているようなのですが、適度にコクがあって適度に辛くてとても美味いです。古地汁は都城の名物にすべきです(^^)

 あとこの日は、お客さんから美味しい酒(当然高価であると思われる)を頂戴致しました。2種類頂きましたが両方とも極上の酒です。1つは焼酎の霧島の高い物。もう1つはジョニーウォーカーの今まで見た事のない金色の物。普通に売ってなく美味しいですから相当高価なものでしょうね。ありがとうございました。

 打ち上げが終わって、お客さんにホテルまで車で送ってもらいましたが、池田さんだけ別の女性が運転する車に乗りました。この女性、かの池田芳夫さんをですね・・・数々の日本を代表するバンドを歴任した重鎮、日本が誇る名ベーシスト、巨匠、池田芳夫氏をですね、
  「よっしー」
の一言で片づけた、池田巨匠を超えた女性でした(^^)

 ホテルへ着いて解散です。翌日は朝から福岡へ向かわなければなりません。

両日とも古地くんの店「OLD EARTH」で打ち上げ。

私(p) 池田芳夫(b) 高樹レイ(vo)
打ち上げで歌うレイさんとバックの2名。

私(p) 高樹レイ(vo) 池田芳夫(b)
3人ともちょっとお疲れ?(^^)

打ち上げ参加メンバーで記念撮影。


2004年3月19日(金)
<福岡ブルーノート>
「1日め」
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)

 朝、チェックアウト。すでに古地くんは車でホテルへ来ていました。楽器や荷物を積んで、すぐ出発です。高速で宮崎県都城市から福岡県福岡市までですから、かなり遠いです。もし何かあっても5時間あれば大丈夫だろうということで出発しました。・・・何かあるというより、車の音はデカいし、一番後ろの席に乗った人は揺れるたびにトランポリンしてるし(^^)・・・乗り心地はあまり良くなかったかも(^^)

 高速の途中で何回か休憩をして、14時過ぎには無事に福岡ブルーノートへ着きました。結構早かったです。とりあえずベースだけ店に置いて、ホテルへ行きチェックイン。ホテルは店から歩いて数分ととても近いところだったので助かりました。

 そして店へ戻り、すぐリハ。

 リハが終わって、一旦ホテルへ戻りました。少し休憩してステージ衣装へ着替えて店へ。一応2ステージ目用の派手なオレンジ色のスーツも持って行きました。お色直しでんがな・・・レイさんが「絶対にいい」って言うので持って行きましたです、ハイ(^^)。店に着くと、私宛に花が届いてるではありませんか。レイさん宛じゃないですよ、私宛です。いったい誰が・・・わかりました。私がメールで少しばかり親切をした方からのお礼でした。花だけでなく、クッキーまで入っていました。花はピアノの前に飾り、クッキーは私がもらい、空き箱は控室のテーブルにしました。なんと、全部役に立っているではないですか(^^)

 ライブ1ステージ目。一応最後まで大きな問題はなかったのですが、途中でだんだんアクシデントが・・・。1ステージは70分なのですが、アンコール前までの予定の曲の最後から2番目の曲が終わった時点で50分しか経っていなかったのです。時間が余ってしまった・・・仕方がないのでここで急遽アンコール用の曲をやる事に。アンコールも含めて予定していた曲は、すべてアンコール前でやってしまいました。最後の曲が終わってメンバーが控室に戻って、アンコールの拍手が来ている時に曲を決めました。Tennessee Waltz と All Of Me 、うん、みんな譜面が無くても出来ます。そしてステージへ上がりました。リハはやっていませんが、無事に終わりました。

 休憩時間。「曲数が足りない」という事になり、2ステージ目は曲数を増やしました。お客さんで来ていた方が何人か控室へ挨拶しに来てくれました。まず、クロスFM関係でDJのTOGGYさんとディレクターの方がいらっしゃいました。TOGGYさんは翌日イベントで早いとの事で2人はそこで帰られました。あとギターの中村よしえさんが来ました。

 ブルーノートは休憩時間が長く、その間に食事が出ます。とても美味しい食事類がバイキング形式で沢山出していただきました。

 食事が終わった頃、ドラムの定行さんとジャズ評論家の岩浪洋三さんがいらっしゃいました。

 そして2ステージ目です。私はオレンジのスーツで登場。なんだか評判が良かったので、翌日も着ちゃいます(^^)。演奏は特に大きな問題はなくアンコールまで進行しました。無事終了です。

 終わってから打ち上げです。定行さんが、ジャズ評論家の岩浪洋三さんを含め、みんなを中洲のブッシュという店へ連れていってくれました。私は前年の年末の忘年会セッションに行った事があって、その時以来です。

 ブッシュで飲んでから、岩浪さんが泊まっているホテルを経由して岩浪さんを見送ってから、私たちの泊まっているホテルへ戻りました。これでこの日は解散です。翌日もまた福岡ブルーノート公演です。

~ 1ステージ目 ~
1. How High The Moon (インスト)
2. On Green Dolphin Street
3. I Thought About You
4. Angel Eyes
5. L-O-V-E
6. Fools Rush In
7. Love For Sale
8. Here's That Rainy Day
9. The Shadow Of Your Smile
10. Too Close For Comfort
~ アンコール ~
11. Tennessee Waltz
12. All Of Me

~ 2ステージ目 ~
1. You Don't Know What Love Is
2. In A Mellow Tone
3. Get Out Of Town
4. It Might As Well Be Spring
5. The Man I Love
6. Cry Me A River
7. Sister Sadie
8. In The Wee Small Hours Of The Morning
9. I'm Walkin'
10. Days Of Wine And Roses ~ Misty
~ アンコール ~
11. What A Wonderful World

福岡ブルーノートの入口。

私(p) 池田芳夫(b) 高樹レイ(vo) 古地克成(ds)
1ステージ目。

私(p) 池田芳夫(b) 高樹レイ(vo) 古地克成(ds)
1ステージ目。

高樹レイ(vo) 池田芳夫(b)
1ステージ目。

高樹レイ(vo)
1ステージ目。

私(p) 高樹レイ(vo) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)
2ステージ目。

私(p) 高樹レイ(vo) 池田芳夫(b)
2ステージ目。

高樹レイ(vo) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)
2ステージ目。

高樹レイ(vo)
2ステージ目。

中洲の店「BUSH」で打ち上げ。
右端はジャズ評論家の岩浪洋三さん。

1人だけ浮いてる私(^^)


2004年3月20日(土)
<福岡ブルーノート>
「2日め」
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)

 この日はリハまで何も無し。移動がないというのは楽です。ツアー中に移動すると必ず「ホテルチェックアウト、移動、ホテルチェックイン」がありますから、これがあるかないかでは全く違います。

 リハ。何曲かだけやりました。

 終わって、私は一旦ホテルへ戻ってステージ衣装に着替えて、すぐ店に戻りました。もちろん2ステージ目用の派手なオレンジ色のスーツも持参。お色直しですぞぞぞ(^^)

 ライブ1ステージ目です。無事に終了。お客さんは前日より多かったです。パッと見では満席に近いぐらい入っていました。前日は演奏時間が余ってしまい少々あたふたしてしまいましたが、この日は大丈夫でした。

 1ステージ目が終わって食事です。前日と同様、美味しい物を沢山いただきました。

 控室に戻って、オレンジのスーツに着替えたところで、私の知人がお客で来ているのでお呼び出し。仕方ないのでオレンジのまま客席へ(^^)。ヴォーカルのNaomiさんと他2名がピアノの前の席にいました。少し話をして控室へ戻りました。

 2ステージ目。アンコール前までの最後から2曲目まで順調でした。最後から2曲目は「I'm Walkin'」でブルースっぽいミディアムの4ビートの曲。その次の最後の曲は「酒バラ~Misty」のバラードのメドレーでした。「I'm Walkin'」が終わって、さてバラードモードになって、イントロを弾き始めようとした、その時でした。ドラム方面から想定外の音が・・・

  ダダダダダダダダダ…
  「???」
  「・・・・・・」
  「な、なんぢゃ?」

自信満々、真実100%のダダダ。「どうだ、オレサマは忘れてなかったぜ!」と言わんばかりのダダダ。「明日もブルーノートに出てやる!」とカマしたダダダ。燃える異星人「フルチラー」のダダダ。世界征服を狙ってるダダダ。実は「にしきのあきら」の子供である古地のダダダ。…違うか(^^)

 このダダダが始まった時に私は思いました。「ん?バラードを弾こうとしたワタシが間違ってる?」。池田さんを見ました。池田さんは・・・やっぱり困った顔をしています(^^)。そうです、このラストのバラードに入る直前に古地くんが間違ってしまったのです(^^)。実はこのダダダをやるのは1ステージ目のアンコール前の曲なのです。彼はそれを勘違いしてしまったようです。でも彼はこれまでの3日間一度も間違いはありませんでした。なんでよりによってブルーノートの2日目の2ステージ目の最後の一番大事なところでそんな事を・・・この時、私は人生最大のピンチでしたが・・・いや~、でも後から思い出すと、これもいい思い出ですよ。一生忘れられません(^^)

 で、始まってしまったものはしょうがないです。ドラムにサヨナラするわけにいきませんから。しかもあれだけ自信たっぷりに「ダダダ」をやってしまったのですから、違うフォローも出来ません。もう無理矢理「I'm Walkin'」をやるしかありません(^^)。とりあえず始めて、あとは成るようにしか成らない(^^)。私が人生最大のピンチだったぐらいですから、リーダーのレイさんは世界最大のピンチだったに違いありません(^^)。客には失敗と見せないようにレイさんも必死で誤魔化してしゃべりました。こういう時はそのまま「I'm Walkin'」で終わってもいいのですが、後からレイさんに聞きましたが、バラード歌手としてブルーノート初出演だったため、どうしても最後はバラードを歌いたかったようなのです。普段のステージなら何とかなったと思うのですが、ブルーノート2日目の2ステージ目の最後で、相当気合いを入れていたため、古地くん以外の3人は残念ながらその場で逝ってしまいました(^^)

 レイさんが「最後にバラードを・・・」とか何とか言っているので、強引に「I'm Walkin'」を終わらせ、アンコール前の最後の曲「酒バラ~Misty」のメドレーをやりました。この演奏自体は問題なかったと思いますが、私の心はすでに逝ってました(^^)。この曲が終わって、私は何をやっていいのかわからなくなってしまいました。放心状態です(^^)。レイさんに「チェイサー!」って言われて「おお!そうだった!」とチェイサーの酒バラを弾き始めました。するとレイさんが「酒バラ!酒バラ!」って言っています。私は「あれ、今、私が弾いているのって酒バラじゃなかったっけ?」って思いつつも、なぜかちょっと不安(^^)。レイさんもこの時すでに逝ってたようです(^^)。巨匠池田芳夫氏も、あまりに突然のアクシデントだったので指示も出来ず、ベーシストとしてはレイさんと私に付いていくしかありませんでした。数々のアクシデントを乗り越えて来たと思われる巨匠でさえどうにもならなかった(^^)

 チェイサーが終わり、控室へ。レイさんが古地くんに何やら言っています(^^)。しかし古地くんは自信満々でしたから、よく分かっていなかった模様(^^)。まあでも結局は彼の勘違いだったんですけどね。

 すでにアンコールの拍手が来ていますから、すぐにステージへ。そしてアンコール曲、「What A Wonderful World」です。

 結局、なんと一番大事な最後の最後で大失敗がありました(^^)。まあでも、これもいい思い出ですよ。失敗は誰にでもあるものです。

 ライブが終わって、しばらく控室でみんな放心状態でした(^^)

 そろそろブルーノートを出なければならない時間なのですが、古地くんは店があるので、ホテルに泊まらずに帰るとの事。打ち上げも参加せずブルーノートで別れました。いやはや、いい思い出となりました(^^)。古地くん、最高です!

 打ち上げです。レイさん、池田さん、私、私の知人たちで、とりあえず近くのライブハウスのバックステージへ行く事になりました。池田さんもお世話になっているそうなのでちょうど良かったです。池田さんは楽器があるのでホテルへ運びに行って、後で現地で待ち合わせる事にしました。他のメンバーはバックステージへ。店へ着くと、なぜか閉店っぽい様子。中へ入るとマスターもいません。店員がいて、この日はスペシャルライブで、もう終わってマスターも帰ったとの事。残念です。仕方ないので、ホテルにいる池田さんに電話。そして別のライブハウス、ニューコンボへ行く事にしました。ここで北九州から来たNaomiさんと、もう1人のお客さんが帰りました。

 他のメンバーで、タクシーで池田さんをホテルへ迎えに行きニューコンボへ。私は前年、古地くんのバンドの時に遊びに行って以来です。店に入るとちょうどライブが終わったようで片づけをやっていました。池田さんは亡くなったマスターはよく知っておられたようです。前のマスターが亡くなってからは息子がマスターをやっているのですが、「亡くなったマスターによく似ている」と言っていました。そしてここで打ち上げとなりました。

 ほどよく飲んで、解散です。途中、コンビニに寄りましたが、池田さんの「あんぱんフェチ」が発覚(^^)。店にたった1つしか残っていなかった「あんぱん」を素早く取るなり「これは僕の物!」と握りしめていました(^^)。ホントに好きなんですね。

 半年近く前から出演が決定し、選曲やステージングをすべて考えの上に考えた福岡ブルーノート公演2日間が無事に終わりました。大成功でした。といっても翌日からライブが続きます。

※この日の曲目です。

~ 1ステージ目 ~
1. I'll Close My Eyes (インスト)
2. On Green Dolphin Street
3. I Thought About You
4. Angel Eyes
5. L-O-V-E
6. Fools Rush In
7. Love For Sale
8. Here's That Rainy Day
9. The Shadow Of Your Smile
10. Too Close For Comfort
~ アンコール ~
11. Tennessee Waltz

~ 2ステージ目 ~
1. You Don't Know What Love Is
2. In A Mellow Tone
3. Get Out Of Town
4. It Might As Well Be Spring
5. The Man I Love
6. Cry Me A River
7. Sister Sadie
8. In The Wee Small Hours Of The Morning
9. I'm Walkin'
10. Days Of Wine And Roses ~ Misty
~ アンコール ~
11. What A Wonderful World

私(p) 高樹レイ(vo) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)
1ステージ目。

私(p) 池田芳夫(b) 高樹レイ(vo)
1ステージ目。

池田芳夫(b) 高樹レイ(vo) 古地克成(ds)
1ステージ目。

高樹レイ(vo) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)
1ステージ目。

私(p) 高樹レイ(vo) 池田芳夫(b) 古地克成(ds)
2ステージ目。

私(p) 池田芳夫(b) 高樹レイ(vo)
2ステージ目。

池田芳夫(b) 高樹レイ(vo) 古地克成(ds)
2ステージ目。

高樹レイ(vo)
2ステージ目。

私(p)
2ステージ目。

私(p) 高樹レイ(vo) 池田芳夫(b)
天神のライブハウス「ニューコンボ」で打ち上げ。

高樹レイ(vo) 私(p) 池田芳夫(b)
ニューコンボで打ち上げ中。
2人、怪しすぎ(^^)
ミュージシャンじゃなかったら絶対にヤバイ2人(^^)

高樹レイ(vo) 池田芳夫(b)
池田巨匠、コンビニに現る(^^)
1つだけあった「あんぱん」を持ってニコニコ(^^)

池田芳夫(b)
池田あんぱん大臣(^^)
絶対にあんぱんは手放さない(^^)


2004年3月21日(日)
<山口県徳山市 キーストン・クラブ>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b)

※初共演:高橋敏(ds)

 朝、ホテルをチェックアウト。そして山口県徳山市へ移動です。これまでは多少の同行者もいたのですが、この日からは3人だけで大変です。何が大変かというと、
  「レイさんの荷物」
ステージ衣装やCDだけでかなりな量と重さです。ドデかいスーツケースを運ばなければなりません。

 ホテルから博多駅までは地下鉄で移動ですが、駅に着いて難関第一弾。
  「階段」
池田さんは片腕にベース、片腕に荷物。私は両腕に荷物と松葉杖。レイさんは1人でそのスーツケースを階段というのは無理です。私は脚の事があるので重い物は運べません。仕方なく登場したのが、
  「がんばる池田芳夫、62歳。」
・・・こんな事で頑張らなくてもいいのですが(^^)。ベースで十分頑張っているのです。まずベースを運んで、それからレイさんの荷物・・・いや~、大変。御苦労様です。そして新幹線で徳山へ移動。

 駅に着くとマスターが車で迎えに来てくれました。店に着いて入ってみるとグランドピアノが置いてあって雰囲気の良い店でした。サウンドチェックとリハをやった後、なんと食事のサービスが。それもてんこ盛りのパスタ!ありがとうございました。そしてホテルへ。ホテルまでは車で送ってもらいましたが、歩いて数分だったので、しばらく休憩してから3人で歩いて店へ向かいました。

 この日のライブは本当は3人だけでしたが、あらかじめ店からレイさんに「徳山在住のアマチュアのドラマーが遊びに来るので少し参加できないか?」と問い合わせがありました、。名前は「高橋敏」さん・・・私は聞いた事があり、本当は北九州でライブを観れたはずが高橋さんが事情で来れなくなってしまい、会わずじまいになっていた方です。評判が良いのでレイさんにも伝えておきました。

 1ステージ目前に高橋さんが来ました。挨拶をして「2ステージ目は全部参加してほしい」と伝えました。

 1ステージ目は無事終了。池田さんのプレイが凄いです。ドラムがない分よくベースが聴こえるからでしょう。そして控え室に戻って、ドラムの高橋さんと打ち合わせ。

 2ステージ目。高橋さんのドラムは評判どおり素晴らしかったです。

 終わって店で打ち上げ。酒に刺身に天ぷら!マスター、どうもありがとうございました。で、マスターが「まだ何か欲しいですか?」と聞いてきて、レイさんが一言冗談気味で(控えめに書きます)、
  「にく
って言うと、なーんと!ステーキが・・・これがまたとても美味い!改めてマスター、どうもありがとうございました。

 打ち上げが終わってホテルへ戻り、この日は終わりです。翌日は少々遠い島根です。


2004年3月22日(月)
<島根県益田市 マルフク>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b)

 朝、ホテルをチェックアウト。キーストンクラブのマスターがホテルへ車で来てくれて徳山駅へ。マスターとお別れです。そして山口県徳山市から島根県益田市まで移動です。

 実はこのマルフクのライブは、当初オフ日でした。池田さんから「1日ぐらいはオフにしたほうがいい」と言われていたのです。でも、やんちゃ坊主のレイさんと私は「池田さんなしでライブをやっちゃおう!」と決定(^^)。インターネットで島根のマルフクを発見。HP上にはちょうど池田さんの名前が載っていました。そしてレイさんが店に電話して出演が決定したのですが、一応池田さんにも「オフの日、2人でマルフクでやる事になったんですけど・・・」と伝えてみました。すると、
  「何?マルフク?」
  「やる。」
結局、池田さんもやる事に(^^)。もちろん2人だけでも良かったのですが、池田さんは全国にファンがどっさりいるのです。池田さんが参加する事で、ライブも質が上がり、価値も上がるのです。

 徳山から新山口までは新幹線。それから益田までは特急電車。といっても車両は2両編成。「旅」って感じですねぇ。

 益田駅に着いて、またレイさんの荷物問題が・・・こればかりは私は手伝いたくても出来ませんからねぇ。仕方ないのですが、また出ました。
  「がんばる池田芳夫、62歳。」
お疲れ様です(^^)

 店は駅からすぐです。入ると粋なマスターが待っていました。ピアノはアップライト。客席はステージの前面と横にもありました。コーヒーを頂いてサウンドチェックとリハ。

 リハが終わってホテルへ。歩いてすぐでしたが、なんだか暗めのちょっと不気味なホテルでした(^^)。本番まで少し休憩。

 ライブです。いい感じなったと思います。

 終わって、店で打ち上げでした。酒やらつまみやら色々と出していただきました。ありがとうございました。

 打ち上げが終わって、少々不気味なホテルへ(^^)。フロントには誰もいません・・・。でもエディ・ゴメスも泊まったらしいです。翌日は広島県です。


2004年3月23日(火)
<広島県福山市 ロフト>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b)

 朝、ホテルでチェックアウト。といってもフロントには誰もいなかった(^^)。田舎のホテルなんてそういうもんですかね?一旦ベースを取りにマルフクへ行くとモーニングセットをごちそうになりました。ありがとうございました。少し休憩してから店を出ました。大変お世話になりました。

 歩いて益田駅へ。今回は階段なし。池田さん、良かったですね~(^^)。そして来た時と同じ2両編成の特急電車に乗って新山口へ。そして新幹線で福山へ。

 駅に着くと、ロフトのマスター夫妻がお出迎えしてくれました。池田さんのベースを店へ持って行き、すぐホテルへチェックイン。リハのため、また店へ。少々小さめの良い感じのライブハウスです。サウンドチェックとリハ。ライブまでは自由行動。

 ライブ。若干ピアノの音が大きかった問題がありましたが、フタを閉めてから大丈夫になりました。あとは良い感じだったと思います。

 終わって、店で打ち上げ。酒と少々のつまみを出してもらいました。どうもありがとうございました。

 打ち上げが終わって、ホテルへ帰り、終了です。翌日は同じ広島県内ですが、山の上のほうにある店のようです。


2004年3月24日(水)
<広島県佐伯郡 ラ・カスエラ>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b)

 朝、ホテルをチェックアウト。まず福山駅から広島駅へ移動するのですが、新幹線で20分ぐらいなので、かなり時間に余裕があります。近くのレストランで昼食。駅でロフトのマスターが見送ってくれました。

 新幹線であっという間に広島駅です。駅で池田さんの知り合いのアルトサックスをやっている女性がお出迎えしてくれました。そしてその女性の車でホテルへ行きチェックイン。少し休憩してから、その女性にまた迎えに来てもらい、佐伯郡のラ・カスエラへ。車で約1時間近くかかります。その女性も行った事がない山の中で、地図だけが頼りでした。

 店はペンションのような感じでした。机や椅子などは手作りだそうです。マスターもとても良い感じでした。サウンドチェック。音的にも非常に良いです。ほとんど生の状態で出来るぐらいでした。ピアノはアップライトでしたが、音の響きがよいため、フタを閉めても十分サウンドしました。いいライブが出来そうです。ライブとは関係ないですが、店には猫や犬がいて、少しデブチンの犬がいました(^^)。店の2階には、なぜか「ウェ~~~」って鳴く犬がいました。犬なんだからちゃんと「ワン」って鳴けっちゅーの(^^)。「ウェ~~~、ウェ~~~」って鳴くんです。ライブ中に鳴いたら困るよなあ。。。

 ライブまでは店で休憩です。コーヒや特製のパンを頂きました。客席はほぼ満席状態になりました。

 ライブは特に問題なく良い感じで終わりました。2ステージ目の途中、バラードで「ウェ~~~」の犬が・・・(^^)。もちろんそれには負けずに弾きましたが、レイさんは犬が2階で走り回っている音でちょっち「パ~」になりかけた(^^)。まあでもライブ自体は大成功でした。音響的にもとても素晴らしかったです。

 ライブが終わって、店で少し打ち上げがありました。ホテルから店まで送り迎えしてくれている女性に少々熱があって調子が悪いとの事で、早めに切り上げてホテルへ。山から広島の町まで車で移動。帰りは1時間はかかりませんでした。

 この日のホテルは翌日にライブをやる店「SOHO」の近くで、店にベースを置いてもらえるということで、まず店へ向かいました。

 着くと池田さんがかつて東京で一緒にバンドをやっていたという、広島No.1のテナーサックス奏者の清水末寿(すえとし)さんのグループがライブをやっていました。

 少しだけ飲んで、ホテルへ戻って解散です。翌日は朝のチェックアウトがないのでとても楽です。でも飲みには行かなかった(^^)。レイさんと「今回のツアーは飲まない!」と決めていましたから(^^)

私(p) 高樹レイ(vo) 池田芳夫(b)
ステージの様子。お店の雰囲気がとてもいいです。

打ち上げ参加メンバーで記念撮影。
前列左がマスターです。


2004年3月25日(木)
<広島県広島市 SOHO>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 池田芳夫(b)

 ホテルの部屋で寝ていた昼頃、レイさんから電話。「池田さんがお好み焼き屋へ連れて行ってくれるそう」と。広島といえばお好み焼きですね。私が数年前にヴォーカルの鈴木リエちゃんとツアーで広島へ行った時にも、地元の方にお好み焼き屋へ連れて行ってもらいましたが、広島はその時以来です。池田さんは何度もツアーで広島へ行っていて、美味しい店を知っているようです。

 3人でロビーで待ち合わせ。そして「お好み村」へ。ん?お好み村?・・・数年前来た時もそんな名前だったような・・・。行ってみるとビルの中に30店近くお好み焼き屋が・・・そうそう、確かこのビルですよ。数年前もこの中のどこかへ連れて行ってくれたのです。

 しかし行こうとした店はちょうど午後の休憩時間でやっていませんでした。仕方ないのでビルを出ました。「まあこのへんならどこでもある程度いいはず。」という事でビルからすぐの店へ。なかなか美味しかったです。

 昼食の後は入り時間まで自由行動です。私は当然寝ます。

 そして店へ。前日も行ったので、雰囲気や音の響きはだいたいわかりました。サウンドチェックとリハをやって、3階から控え室のある4階へ。そこはSOHOの経営者が同じく経営するクラブでした。ここでコーヒーを飲んで本番を待ちます。

 ライブ。良かったのではないでしょうか。この日が池田さんと最後の日です。池田芳夫62歳、凄いですねぇ。ライブツアー連続9日目だというのに、一番パワーがあったような気がします。お疲れ様でした。テナーの清水さんも来ていて、アンコールを含めて2ステージ目の最後2曲に参加。素晴らしい演奏でした。

 私たちのライブが終わってから、清水末寿さんのグループのライブがありました。結局、打ち上げ状態になり、飲みながら清水さんのグループの演奏を全部観ました。

 この日が池田さんと最後というのもあって、清水さんのライブが終わってから、私たち3人と清水さんとSOHOの経営者とで、控え室として使った4階のクラブへ飲みに行きました。ここでバンドマンのカラオケ好きが発覚!(^^)。池田さんは歌うわ、清水さんは歌うわ、レイさんは歌うわ・・・(^^)

 深夜3時ぐらいまで飲んで解散です。池田さんはこの後は広島で仕事が何日か続き、同じホテルに5泊との事でした。
2004年3月26日(金)
<岡山県倉敷市 Cookie Jar>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 小車洋行(b)

 朝、ホテルをチェックアウト。しばらくして小車さんがホテルに到着。この日からは車で移動です。ここで9日間一緒だった池田さんとお別れです。私たち3人を見送ってくれました。池田さん、大変お疲れ様でした。

 出発してすぐ北九州在住のアマチュアドラムの定行さんから電話。四国の高松へ出張していて、ちょうど中国自動車道の広島あたりを走っている模様。定行さんはこの日の倉敷のライブに来てくれるとの事でした。

 実は Cooki Jar には、1月の末に倉敷のアベニューという店でライブをやった時に遊びに行っていて、店の場所や店内の雰囲気はだいたいわかっていました。

 サウンドチェック、リハ。終わってホテルへチェックイン。

 ライブです。少々お客さんが少なかったのですが、演奏は良かったのではないでしょうか。連絡があったとおり、定行さんがお客さんとして来ました。

 終わって1杯だけ飲んで、定行さんと一緒に打ち上げへ。とりあえずアベニューへ行く事になりました。店に着いて「本日のスケジュール」を見ると「江藤良人のアニマルハウス」・・・ん?ドラムの江藤くん、ひょっとして倉敷に来てるの?店を覗くと・・・いました!いや~、何年ぶりでしょうか。とても久しぶりです。ベースは安東昇くん。私は前年、ドラムの古地くんのバンドで飛び入りして一緒に演奏して以来です。店では何も飲まずに少しだけ歓談。そして別の店へ打ち上げに行く事になりました。

 大通りまで歩いて、近くにあった居酒屋に入りました。

 しばらく飲んでからホテルへ。そして解散です。・・・定行さんは打ち上げのために来たようなもんです(^^)


2004年3月27日(土)
<岡山県岡山市 バード>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 小車洋行(b)

 朝、ホテルをチェックアウト。車で岡山へ。倉敷から岡山までは高速を使わなくても1時間ぐらいで着きます。

 案の定、早く着き過ぎてしまい、「店は開いてない」「ホテルのチェックインは出来ない」「眠い」の三重苦です(^^)。どうしようもなく、車をファミレスの駐車場に留めて、車内で休憩。

 チェックインの時間になり、ホテルへ。少し休憩してからバードへ。

 バードは正にライブハウスという感じでした。マスターはアルトサックス奏者でもあり、チャーリー・パーカーが大好きで、店の名前を「バード」にしたのだそうです。サウンドチェック、リハ。

 ライブ。無事終了しました。休憩時間に私に話しかけてきた女性のお客さんがいました。「私を見たことがあるかもしれない」との事。よく聞いてみると、私が北九州へ戻る直前、2003年6月に代々木ナルの井口さんのバンドに遊びに行って飛び入りして弾いた時に彼女はお客さんとして来ていたようなのです。私はこの日のことはよく覚えていて、バンドのリーダーはジャズ研の先輩のテナーの井口健一さん、ゲストボーカルが三槻直子さん、ピアノが永井隆雄さん、ベースが磯部英貴くん、ドラムが諸田富男さんで、私が2年間の活動停止をした後ぐらいにあったライブで、メンバーは私の知り合いばかりだったので、自宅療養中ながらもわざわざ遊びに行ったのです。この時に三槻さんと私のデュオで1曲バラードを演奏したのですが、その演奏を覚えていたようなのです。で、バードでピアノを弾いていた私はその時のピアノの人ではないか、と・・・凄い事もあるものです。とても嬉しいです。

 ライブが終わって店で少し飲んで、別の店で打ち上げをやる事になりました。ホテル近くの居酒屋へ。ここで軽く打ち上げを。・・・軽いですよ軽い(^_^)。レイさんと「飲まない」って決めてるんだから(^^)

 翌日も朝出発なので、早めに切り上げで打ち上げ終了。歩いてホテルへ戻ってこの日は終わりです。翌日がツアー最後のライブです。長かった割に疲れはあまりなかったですね。体調も大丈夫そうです。


2004年3月28日(日)
<兵庫県西宮市 コーナー・ポケット>
高樹レイ(vo) 久保田浩(p) 小車洋行(b)

 朝、ホテルをチェックアウト。この日はまず車で岡山市から兵庫県の三宮まで移動で結構時間がかかります。泊まるがホテルが、ちょうど高校野球のシーズンで西宮のホテルが予約出来なかったとの事で、三宮になったのです。そのホテルからから西宮のコーナーポケットまでは渋滞を考慮すると約1時間もかかるらしい。それでまずホテルへ向かいました。

 少し早めに着いてしまったので、ロビーで待たせてもらい、その間に私はコンビニで買い物。当然、あんぱんも買う(^^)。もう池田さんの影響絶大ですね。あんぱん、毎日買っています。ツアーにあんぱんは付き物となりました(^^)。私はレイさんにチョコをプレゼントしました。レイさんは1人で黙々とチョコを食べています(^^)。ロビーの3人座れる椅子で2人分をドーンと使っています(^^)。だいぶお疲れの様子。チョコや椅子に気が付くとゲラゲラ笑い出す始末(^^)。そしてだんだん笑い上戸モードへ(^^)

 ロビーで数十分待って、やっとホテルのチェックインです。部屋で少し休憩して。車で店へ。結局渋滞で1時間かかりました。

 サウンドチェック、リハ。時間があまりなかったのでコンビニで軽く食べ物を買って、店に戻り食事。

 そして最後のライブです。1ステージ目が無事終了。レイさん、ライブでも笑い上戸モードが進行しています(^^)
 
 2ステージ目が終わりました。終わったとたん、レイさんは笑いすぎて死にそうです(^^)。よくバラードを歌えましたねぇ(^_^)

 店で少し飲んで、解散です。マスター夫妻と挨拶をしてお別れです。

 ホテルまでは車で数十分かかります。レイさんは車中、笑い上戸モードがレベルアップ(^_^)。しかもなぜかクシャミが止まらない(^^)。別にレイさんはそんなに疲れているわけではないので・・・ブッコわれているだけでしょう(^^)。こんなレイさんを見たのは初めてですわ(^^)

 ホテルに到着。レイさんが笑い死にしたので(^^)、この日はこれで解散しました。

 結局ツアー中は最後の日まであまり飲みませんでした。それが良かったのか、それほど疲れは出ませんでしたね。


2004年3月29日(月)
☆帰郷

 朝、ホテルでチェックアウト。レイさんは名古屋へ向かうとの事で、車で三宮の駅まで送りました。そこでレイさんとお別れ。12日間連続ライブ、お疲れ様でした。都城~福岡~徳山~益田~福山~佐伯郡~広島~倉敷~岡山~西宮、すべて良い思い出となりました。またぜひやりましょう。

 レイさんと別れた後は車で北九州へ移動です。6時間ぐらいかかりました。北九州に入って定行さんに電話してみました。すると北九州の近くにある会社にいるとの事。で、どこかへ行こうという事になりました。

 定行さんと待ち合わせて、とりあえず小倉へ。そして餃子屋へ。

 その後、カサブランカへ。でも私はピアノは弾かないことにしました。飲んでいると、その場にいた方々でセッションが始まりました。

 でも、あまり疲れていないとはいえ、多少の疲れはあったので、酒はあまり飲まずに帰る事にしました。

 深夜、最後は定行さんに家まで送ってもらって、ツアーは無事に終わりました。



 メンバーそれぞれでツアーの日数が違いますが、私はレイさんのツアーの前日から都城に行ったので、結局13泊14日の旅となりました。ツアー中、酒をあまり飲んでいなかったので、体もそれほど疲れませんでした。

 レイさん、池田さん、古地くん、小車さん、高橋敏さんや清水末寿さんなど飛び入りの方々、店の方々(キーストンクラブの山中さん、マルフクの池田さん、ロフトの熊谷さん夫妻、ラ・カスエラの藤岡さん、SOHOの経営者の方と野村さん、Cookie Jar の仁科さん、バードの岡崎さん、コーナーポケットの鈴木さん夫妻)、ブルーノートの馬場さん、ジャズ評論家の岩浪洋三さん、レコード関係者の方、TOGGYさん、クロスFMのディレクターさん、定行さん、Naomiさん、中村よしえさん、広島在住の池田さんのお知り合いのアルト奏者の女性の方、広島の仲摩さんを始め、沢山の方にお世話になりました。ありがとうございました。




気まぐれ日記目次
じみたトップページ