ジャズナポレオン スタート

(画像を先読みするため、多少時間がかかります。)

ジャズナポレオン とは

 ジャズナポレオンです。ゲーム内容はトランプのナポレオンです。トランプゲームは何が一番面白いでしょうか?ババ抜き?七並べ?ブリッジ?ポーカー?

 いいえ、ナポレオンです。何が面白いかというと、4~5人で行なうゲームなのですが、個人プレイではないのです。ナポレオン軍か連合軍になるのですが、ゲームの途中まで、あるいは最後まで、誰が味方か敵かわかりません。わからないままゲームを進めるのです。カードの出し方や誰が味方なのかをよく考えなければなりません。これが面白いのです。よく考えられたゲームです。したがって「おこちゃま」にはちょっと難しいです(^^;)

 ナポレオンを知らない人は……どこかネット上を探してください……と言いたいところですが、難しいかもしれませんので、簡単に説明します。

 で、何がジャズかというと、ゲーム相手が、

  偉大なジャズミュージシャン 4人

なのです。4人のジャズミュージシャンは複数の中から選択出来ます。また同じジャズミュージシャンを複数人分選択する事も出来ます。ミュージシャンが画面上で色々しゃべりながらゲームをしてくれます。



1. ナポレオンのルール
2. 基本操作方法
3. ジャズナポレオンでのルールと設定
4. 対戦ミュージシャン
5. 対戦相手選択画面
6. ゲーム画面
7. 点数
8. データの保存と読み込み
9. ナポレオンの面白さ


1. ナポレオンのルール

 ここでのルール説明の用語ですが、正式なトランプ用語は使いません。というのは私がよく知らない上にわかりにくいからです。マークはスート、宣言はビッド、などと言うようです。リードやフォロー、などもあるようです。ここでは普通にトランプゲームをした事がある人ならわかる程度の用語しか使いません。ただし、ナポレオン独特の用語は説明します。

ナポレオンの基本

・4~6人で行います。5人が一番良いと思います。
・使用カードは52枚または53枚です。ジョーカーを入れる場合と入れない場合があります。
・ナポレオンでは絵札の定義が他のトランプゲームと違い、絵札は「10~KとA」の合計20枚となります。
・ゲームは簡単に言うと、ナポレオン軍と連合軍に分かれ、ナポレオンが宣言した数の絵札を獲得すればナポレオン軍の勝利、という事になります。

 なお、これ以下は5人の場合で説明します。

(1)カードを配る。

 各人に10枚ずつ配ります。余った2枚(ジョーカーを入れた場合は3枚)は場に裏にして伏せておきます。

(2)ナポレオンとして誰かが立つ。

  「スペードで12枚」
  「ハートで13枚」

などのように誰かが切り札と獲得枚数を宣言します。最低獲得枚数は12枚です。誰も宣言しなければ配り直します。誰かが宣言して、それよりも自分のほうがナポレオンで立ったほうがいいと思う場合は、さらに宣言する事が出来ます。ただし、前の宣言者よりも獲得枚数が多いか、獲得枚数が同じでマークが強くなければなりません。マークの強さは次のとおりです。

スペード → ハート → ダイヤ → クラブ

例えば、ダイヤで12枚と宣言した場合、次に宣言する人は13枚以上か、12枚ならスペードかハートでなければなりません。

(3)ナポレオンが副官を指名する。

  「マイティ(スペードのA)を持っている人」
  「正ジャック(切り札のJ)を持っている人」

などのようにカードで指名します。ナポレオンと副官はナポレオン軍、その他の人は連合軍となります。

★ナポレオンの面白さ★
この事で誰が副官なのかわからないのです。副官だけが味方と敵がわかるのです。

(4)ナポレオンが真ん中に余ったカードを取り、いらないカードを捨てる。

 ナポレオンは場にある余ったカードを取ります。そして同じ数だけいらないカードを裏にして場に捨てます。もし絵札があれば表にします。これは1巡目の勝利者のものとなります。切り札を捨てたときはその事を宣言します。表にする必要はありません。

★ナポレオンの面白さ★
もし副官のカードが余った場のカードにあった場合、ナポレオンは副官も兼ねるという事になります。これを1人立ちと言います。1人対4人です。1人立ちというものがあるんですね。もちろん1人立ちした事は他の4人にはわかりません。

(5)プレイ

 まずナポレオンが1枚カードを出します。これを台札と言います。そして時計の逆回り順に1枚ずつカードを出します。同じマークがあれば出さなければなりません。なければどれでも構いません。全員出し終わったら1番強いカードを出した人が1巡目の勝利者となり、絵札は勝利者のところへ表にして置き、その他のカードは場に裏にして1ヶ所にまとめます。これで1巡目は終わりです。2巡目は1巡目の勝利者が1番最初にカードを出します。これが台札となります。あとはこれの繰り返しです。したがって全部で10巡あります。

 10巡終わって、ナポレオンと副官の絵札の獲得枚数合計が、ナポレオンの宣言した獲得枚数以上であればナポレオン軍の勝利となります。でなければ連合軍の勝利です。

(6)カードの強さ

 プレイでのカードの強さです。これを知らないと、どういうカードを持っているとナポレオンとして立てるか、誰を副官にするかなどがわかりませんね。基本的には次の順番になります。

1. マイティ(スペードのA)
2. 正ジャック(切り札のJ)
3. 裏ジャック(切り札と同じ色の別のマークのJ)
4. 切り札のA、K、Q、10→2
5. 台札のマークのA、K、Q、J、10→2

・裏ジャックは、例えば切り札がハートだったら、ダイヤのJ、となります。
・正ジャックは表ジャックとも言います。正ジャックのほうが一般的のようなのでここでは正ジャックとします。
・マイティはオールマイティとも言います。
・マイティ・正ジャック・裏ジャックの3枚を「3役」と言います。

 以下はその他のルールです。それぞれにもローカルルールがあります。採用するかしないかはその場で決めます。

セイムツー

 5人が出したカードが全部同じマークで、その中に2があった場合は2が一番強くなります。これをセイムツーと言います。ただし1巡目はセイムツーは適用されません。また、マイティ、正ジャック、裏ジャックが出されると無効となります。

 セイムツーのローカルルールです。
  ・1巡目でも適用される。
  ・マイティよりも強い。
  ・正ジャックよりも強い。
  ・裏ジャックよりも強い。

よろめき

 マイティが出るとマイティが一番強いのですが、ハートのQが同じ時に出された場合は、ハートのQが強くなります。これをよろめきと言います。
 よろめきを採用するかしないかはその場で決めます。

ジョーカー

 ジョーカーを入れた場合、基本的には次のようになります。

・ジョーカーはいつでも出す事が出来ます。ただし1巡目のナポレオンの台札としては出せません。
・台札でない場合は一番弱いカードとなります。
・台札として出した場合は最強となります。そしてマークを指定する事が出来ます。ただし、最終巡目では台札として出した場合は最弱となります。
・ジョーカーが出されてもセイムツーは有効です。

 ジョーカーのローカルルールです。
  ・マイティより弱い。
  ・3役より弱い。
  ・切り札より弱い。
  ・台札として出しても最弱。マーク指定のみ。
  ・ジョーカーが出されるとセイムツーは無効。
  ・1巡目のナポレオンでも台札として出せる。

ジョーカー請求(クラブの3)

 ジョーカーを入れた場合です。
 クラブの3が台札として出された場合、ジョーカーを持っている人は出さなければなりません。これをジョーカー請求と言います。またジョーカーは一番弱くなります。ただし1巡目はジョーカー請求は適用されません。
 ジョーカー請求を採用するかどうかはその場で決めます。

 ジョーカー請求のローカルルールです。
  ・1巡目でも適用される。
  ・クラブが切り札の時は、ジョーカー請求のカードは、スペードの3となる。

1巡目

 1巡目はマイティ、正ジャック、裏ジャックの強さは適用されません。これもその場で採用するかしないか決めます。また1巡目は切り札が適用されないというローカルルールもあります。

正ジャック破り(ダイヤのQ)

 正ジャック破り、というローカルルールがあります。その巡で正ジャックが一番強くて、同時にダイヤのQが出された場合、ダイヤのQが強くなります。

(7)バリエーション

 そのほかにもバリエーションがあります。

ナポレオンは宣言せずに20枚絵札を取ると負け

 ナポレオン軍は宣言した獲得枚数以上の絵札を取れば勝利となりますが、20枚宣言せずに絵札20枚全部取ってしまった場合、負けになるというバリエーションがあります。

マイティは切り札のマークとする

 マイティのマークはスペードですが、切り札のマークとする事があります。

裏ジャックは切り札のマークとする

 裏ジャックのマークは切り札と同じ色の別のマークですが、切り札のマークとする事があります。

裏ジャックを隠せる、またいつでも出せる

 プレイは台札として出されたマークがあれば出さなければなりません。
 バリエーションとして、裏ジャックを隠せる、というのがあります。台札と同じマークが裏ジャックしかなかった場合でも出さなくてすむようになります。
 また、裏ジャックはいつでも出せる、というバリエーションもあります。他に同じマークがあっても裏ジャックを出す事が出来るようになります。

切り札なし

 切り札なし、というバリエーションがあります。ナポレオン宣言の時に、手持ちのカードに絵札が多く、マークが偏っていない時などには有効です。ナポレオン宣言の時に切り札なしがスペードより強いかクラブより弱いかはその場で決めます。

ジャック3枚切り直し

 ジャックを3枚持っている人がいて、その人がナポレオンにならなかった時に配り直すというバリエーションがあります。

絵札1枚切り直し

 誰かが絵札が1枚以下しかなかった時、配り直すというバリエーションがあります。

副官交換

 ナポレオンが余った場のカードをとった中に副官のカードがあった時(1人立ちの時)、獲得枚数を2枚増やして副官を指名し直す事が出来る、というバリエーションがあります。

切り札交換

 ナポレオンが余った場のカードをとった後、獲得枚数を3枚増やして切り札を変更出来る、というバリエーションがあります。

ジョーカーは切り札請求

 ジョーカは台札として出した場合はマークを指定出来ますが、切り札請求、というバリエーションがあります。

台札がジョーカーで指定のマークがなかった時、絵札を出さなければならない

 台札がジョーカーで指定のマークがなかった時は他のどのカードを出してもでもよいのですが、絵札があれば絵札を出さなければならない、というバリエーションがあります。



2. 基本操作方法
★キーボード
選択 ・・・ ←↑→↓
決定 ・・・ Enter

★マウス
選択・決定 ・・・ クリック


3. ジャズナポレオンでのルールと設定

 ジャズナポレオンではなるべく多くのルールを取り入れていますが、出来ないものもあります。

ルールの設定

 ルールの設定をスタート画面、または、1ゲームが終了した時点であれば変更出来ます。また、設定は変更すると保存されます。以下のような設定が出来ます。

ジョーカーを
[使う/使わない]
台札のジョーカーの強さ
[最強/マイティの次/3役の次/切り札の次/最弱]
台札としてジョーカーが出された時に指定のマークがなければ
[絵札を出さなければならない/なんでもよい]
ジョーカーが出されてもセイムツーは
[有効/無効]
1巡目のナポレオンは台札としてジョーカーを
[出せない/出せる]
ジョーカー請求(クラブの3)
[あり/なし]
1巡目のジョーカー請求は
[なし/あり]
クラブが切り札の時にジョーカー請求は
[クラブの3/スペードの3]
よろめき(ハートのQ)
[あり/なし]
セイムツーは
[マイティより強い/正ジャックより強い/裏ジャックより強い]
ナポレオンは20枚獲得宣言せずに20枚取ってしまうと
[負け/勝ち]
1巡目の3役の強さは
[無効/有効]
1巡目のセイムツーは
[無効/有効]
1巡目の切り札
[無効/有効]
裏ジャックは
「隠せるしいつでも出せる/他のカードと同じ」
正ジャック破り(ダイヤのQ)
[なし/あり]
マイティのマークは
[スペード/切り札のマーク]
裏ジャックのマークは
[そのカードのマーク/切り札のマーク]



4. 対戦ミュージシャン

 対戦するジャズミュージシャンを紹介します。ここでの人物像は、事実とは多少(?)異なっていますのであまり文句を言わないでください(^^)。また「マイルスだけとやりたい」 という人のために、同一ミュージシャンを別名で3人用意してあります。4人とも名前が同じだとわかりづらいので、少しずつ名前を変えてあります。
マイルス・デイビス
 トランペット。帝王マイルス。チャーリー・パーカーを慕ってジャズ界入り。その後は、どの時代も新手法を用いて自らがジャズを変えていきました。ジャズ界最大の革新者です。革新者というのは自分の思うとおりにならないと気が済みません。少しでも気に入らない事があるとすぐ腹を立て文句を言います。とにかくブツブツうるさいです。しかも言葉が非常に悪いです。また疑い深い性格のため必ずチャレンジをします。

別名 ウィルス・デイビス、マイルス・デーブス、マイルス・エビオス
チャーリー・パーカー
 アルトサックス。ビ・バップを創ったジャズの革新者。ジャズ界の真の天才です。天才というのはどこか変わったところがあるものです。彼は生涯、酒・麻薬漬けの生活でした。このゲームをする前も、どこで飲んできたのか、どこでヤッてきたのか……。酔っている上にラリっているので、時々カードを出し間違え、他のメンバーに注意されます。

別名 チャリンコ・パーカー、チャーリー・ポーカー、チャーリー・ストーカー
ディジー・ガレスピー
 トランペット。チャーリー・パーカーと共にビ・バップを創ったジャズの革新者。この人の全盛期を超えるトランペッターはいまだに存在しません。パーカーと決定的に違ったのは薬をやらなかった事です。このためか彼はビ・バップの生き証人として、とても長生きをしました。頬を丸々と膨らませる非常に特徴のある吹き方をします。これだけでも非常に滑稽です。彼はいつも周囲を明るくします。が、しっかり考えて明るくしているのか、天然なのか……よくわからない言葉を発します。

別名 ジジー・ガレスピー、ディジー・クリスピー、ディジー・カレースパ
ジョン・コルトレーン
 テナーサックス。1960年代の最大のジャズの革新者。非常に独創的な演奏で、その後のほとんどのジャズミュージシャンに多大な影響を及ぼしました。一時は麻薬に溺れていた彼ですが、ある時期から完全に断ち切りました。演奏どおりのとても真面目な性格です。笑ったり怒ったりしません。何か悟ったのでしょうか。何が起きても動じません。ほとんど黙ってます。

別名 チョン・コルトレーン、ジョン・トルコレーン、ジョン・ボルトレーン
チェット・ベイカー
 トランペット。ヴォーカリストとしても有名。その風貌と哀愁の演奏で数多くの女性ファンを魅了しました。映画俳優でも十分な顔立ちですから、ジャズ界最大のプレイボーイには間違いありません。が……彼は生涯モーホだといううわさでした。なぜかゲーム中も「モーホモード」です。女言葉です。

別名 チョット・ベイカー、チェット・マイカー、チェット・ベイカリー
ソニー・ロリンズ
 テナーサックス。マイルス・デイビスのグループに入り大評価。その後は常に世界最高峰のテナー奏者として君臨しています。オーソドックスなジャズからフュージョンまで幅広い演奏をこなします。彼はなぜか突然頭を「モヒカン狩り」にしたり、雲隠れをしたり、たまに奇怪な行動をとります。でも演奏する時はいつもパワー全開です。人前にいるときは常人です。ゲーム中も常人、オーソドックスな姿勢で臨みます。

別名 ナニー・ロリンズ、ソテー・ロリンズ、ソニー・ロマンス
ルイ・アームストロング
 トランペット、ボーカル。愛称「サッチモ」。ジャズ創世記時代の最大のエンターテイナー。彼の歌「このすばらしき世界」はジャズファンでなくとも有名です。彼は笑っている写真しか残っていないと言っても過言ではありません。いつでも明るい彼はいつでも周囲を明るくします。常に笑っています。何があっても笑っています。たとえ Draw four を出されても笑っています。

別名 ナイ・アームストロング、ポイ・アームストロング、ルイ・アームレスリング
カウント・ベイシー
 ピアノ。バンドリーダー。古くスイング時代から自ら率いるビッグバンドで長い間ジャズ界に君臨しました。あまりにもその存在が大きすぎたため、彼亡き後も「ベイシーバンド」は続いています。彼自身は、最少の音で最大のスイング感を出すピアノの達人です。小さい体で性格も良く、ジャズ界のみんなから親しまれています。とてもおだやかな人です。ゲーム中も怒ったりせず、とてもおだやかです。

別名 マウント・ベイシー、カウント・ベイビー、カウント・ハイシー
アート・ブレイキー
 ドラム。1950年代に「ジャズ・メッセンジャーズ」を結成。常に新鮮なメンバーを入れながら、ハードバップ時代よりとても長い間活動しました。このバンドから出た有名ミュージシャンは数知れずです。また彼は独特の「ナイアガラロール」が有名です。普段はジョークも飛ばす明るい彼です。しかし怒ると恐いです。ゲームもだいたい普通にやるのですが、ちょっと嫌な事があると怒ります。

別名 アータ・ブレイキー、アート・バラエティー、ハート・ブレイキー
エラ・フィッツジェラルド
 女性ヴォーカル。1930年代より活動。その後は常に女性ジャズボーカリストの最高峰として長い間君臨しました。そして美しい歌で数多くのファンを魅了しました。これだけの大物ヴォーカリストでしかも女性ですから、性格はさぞかし変わって……いません。人間はごく普通の人です。ゲームも至っておだやかです。

別名 エロ・フィッツジェラルド、オラ・フィッツジェラルド、エラ・フィッツドナルド


5. 対戦相手選択画面

 ゲームを始める前に対戦相手を決めます。画面は次のようになっています。



対戦相手選択
 
 
・・・
マイルス・デイビス ウィルス・デイビス ・・・
・・・


 上の4つの枠に下から人物を選択します。上の枠を選択しておいて、下の人物を決定するとその枠にその人物が入ります。4つとも人物が入ると「決定する」ボタンが表示されます。また人物の入れ直しも出来ます。「決定する」ボタンでゲーム開始です。



6. ゲーム画面

 画面は次のようになっています。



マイルス・デイビス
 切り札12枚
 チャーリー・パーカー

7
    







   
ジョン・コルトレーン ディジー・ガレスピー

3

5
 



 一番下があなたのカードです。真ん中が場のカードで、その周りはそれぞれが出したカードです。画面上部に切り札とナポレオンの宣言枚数が表示されます。

 チャーリパーカーの横にあるカードはチャーリーパーカーが取った絵札です。これはそれぞれの横に表示され、枚数もその上に表示されます。

 ナポレオンは水色の枠で表示されます。上ではマイルス・デイビスです。

 副官は青色の枠で表示されます。上ではジョン・コルトレーンです。

 設定表示ボタンで、ルールの設定を確認する事が出来ます。



7. 点数

 点数は、ナポレオンの宣言枚数、勝敗、獲得枚数、によって決められます。マイナス点はありません。基礎点数と倍率があります。

 基礎点数は、ナポレオンの宣言枚数で決まります。12枚で1点、13枚で2点、14枚で3点・・・です。

 倍率は、獲得枚数で決まります。ナポレオン軍が勝った場合は[獲得枚数-宣言枚数+1]となります。連合軍が勝った場合は[宣言枚数-獲得枚数]となります。

 そして点数は、ナポレオン軍の勝利の場合、ナポレオンは基礎点数×倍率×3、副官は基礎点数×倍率×2、連合軍は0点、となります。

 連合軍の勝利の場合。ナポレオンは0点、副官は基礎点数×倍率、連合軍は基礎点数×倍率×3、となります。

 例1:ナポレオンが12枚宣言して12枚取った時。
  ナポレオン:3点 副官:2点 連合軍0点

 例2:ナポレオンが12枚宣言して13枚取った時。
  ナポレオン:6点 副官:4点 連合軍0点

 例3:ナポレオンが12枚宣言して11枚取った時。
  ナポレオン:0点 副官:1点 連合軍3点

 例4:ナポレオンが12枚宣言して10枚取った時。
  ナポレオン:0点 副官:2点 連合軍6点

 例5:ナポレオンが13枚宣言して13枚取った時。
  ナポレオン:6点 副官:4点 連合軍0点

 例6:ナポレオンが13枚宣言して14枚取った時。
  ナポレオン:12点 副官:6点 連合軍0点

 例7:ナポレオンが13枚宣言して12枚取った時。
  ナポレオン:0点 副官:2点 連合軍6点



8. データの保存と読み込み

 ゲーム終了時点で、対戦相手・点数・ゲーム回数のデータの保存が出来ます。保存したデータを読み込んでゲームの続きを行う事が出来ます。

※ブラウザの Cookie を使用していますので、ブラウザの設定で Cookie を 「使用する」 になっていないとデータの保存や読み込みは出来ません。


9. ナポレオンの面白さ

 ナポレオンの面白さは、ナポレオンのルールのところで書いたようにまず、

・誰が副官だかわからない
・ナポレオンが1人立ちする事がある。他の人はこの事はわからない。

という点があります。このような感じのトランプゲームは他にはほとんどないでしょう。副官が誰なのかというのは、副官の人が副官のカードを出すまでわからないのです。副官だけが最初から誰が味方で誰が敵なのかわかるのです。

 他にもこういうところが面白いという点を書いてみます。ルールは一応一般的なものです。

 副官は普通はカードの強い順に指名するでしょう。マイティを持っていなかったらマイティを持っている人、マイティを持っていて正ジャックを持っていなかったら正ジャックを持っている人、のようにするのが普通ですね。したがって正ジャックで指名した場合はナポレオンはマイティを持っていると考えられます。当然連合軍はスペードを台札にしてきます。そこで敢えてマイティを持っていないのに正ジャックを副官に……これも作戦です。この時マイティを持っている連合軍の人は「おっ?しめた!」と思うでしょう。しかしナポレオンはよろめきでマイティを取ってしまいました・・・このような事もありますね。

 プレイは、裏ジャックを隠せるというルール以外は、台札と同じマークのカードを出さなければなりません。したがってナポレオンがマイティを持っている人を副官にした時に、副官の人がスペードはマイティしか持っていなくて、2巡目で台札としてスペードが出されると、早くもその時点で副官がバレバレ・・・連合軍としては副官が誰なのか早くわかったほうがよいですね。

 台札と同じマークがない時は何を出しても良い事になります。プレイの最初はだいたいみんなすべてのマークを持っていますが、途中からいくつかのマークがなくなってきます。自分が連合軍で副官がまだ誰なのかわからない時は、カードの出し方から「この人が副官じゃないかな?」と考えながらプレイしなければなりません。連合軍だと思われる人が取れそうな時は絵札を付けるというのも作戦です。自分が副官でナポレオンが取れそうな時は絵札を付けるのも作戦です。しかし露骨に付けてしまうと副官である事がバレバレに……このあたりのやり方も面白さの1つです。

 その巡の5番目の人というのは、ある意味で鍵と言えるでしょう。その巡で誰が勝ちになるかは自分の出すカードで決まるからです。状況によっては、絵札を出すか、絵札以外を出すか、自分が取るか、他の人に取らせるか、など自由に出来ます。

 ルール上でもセイムツーという面白さがあります。後半はマークがなくなっている人が出てくるのでセイムツーは早めのほうがいいですね。といっても1巡目は適用されません。2をいつ出すかというのも考えものです。絵札 → 絵札 → 絵札 → 絵札 → 2 などというのは実に気持ちがいいです。

 マイティは最強のカードです。しかし唯一よろめきには弱いのです。副官がマイティを持っている人の時で最後までマイティが出なかった時、副官がマイティを出して残りの絵札を全部取ろうとしたときに、よろめき……気持ちがいいです。

 1巡目は3役やセイムツーは適用されません。ジョーカーも台札では出せません。したがって台札のマークのAが一番強くなります。またナポレオンは最初に場に余ったカードを引いていらないカードを捨てますが、この時に絵札を捨てる事も出来、この絵札は1巡目の勝利者のものとなります。そこでナポレオンが切り札でないAを持っていたときは、敢えて絵札を捨てて、1巡目で取ってしまうという事も出来てしまいますね。

 ジョーカーは、1巡目と最終巡以外は台札として出すと最強となります。マイティでも勝てません。9巡目あたりで台札で出すと絵札を大量に取れる可能性があります。またジョーカーはいつでも出せるので、台札としてではなくても絵札を出したくないときの代わりのカードとしても使えます。しかし途中でジョーカー請求をされては全く無意味になってしまいますね。

 ナポレオンは20枚の獲得宣言をせずに20枚取ってしまったら負けです。そんなに沢山取れそうなのに12枚などと宣言するな、という事です。12枚の宣言をして、プレイの途中で副官がわかってしまってナポレオンと副官だけが大量の絵札を取ってしまっている時は……20枚取らせてしまえばナポレオン軍の負けになりますね。